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北朝鮮の核開発を振り返る


6月12日に米朝首脳会談を控え,いま北朝鮮の動向に世界が注目しています。
そこで,『年鑑海外事情』のバックナンバーから,北朝鮮の今に至る経緯を振り返ってみたいと思います。





   

北朝鮮の2014年は,「新しい並進路線」という軍事と経済の2つを追求する路線を決定し,体制を固めるための準備期間であったといえます。
朝鮮労働党中央委員会総会で,金正恩第1書記が核開発の強化と経済再建を並行して進める方針を決定しました。4月の最高人民会議では,核兵器開発を続けるとした「自衛的核保有国の地位に関する法」を制定し,抑止力の中心に据えた核兵器を放棄しないことを改めて確認しました。
 
 
   

2015年は北朝鮮が軍事力の強化を続け,ミサイル実験と核実験の準備に拍車をかけた1年でした。金正恩第1書記は,2015年の新年の辞で,新しい種類の武器を開発してきたことに言及しました。続けて,「有力な最先端武装装備を積極的に開発し,さらに完成していかねばなりません」と述べ,15年も経済再建と軍事力強化を同時に推進する路線を歩むことを明らかにしました。

 
 
   

北朝鮮は1月,特別重大報道で水爆実験を成功させたと発表しました。報道によると,「朝鮮労働党の戦略的決心に基づいて,2016年1月6日午前10時,主体朝鮮初の試験用水爆実験が成功的に行われた」とし,「100%わが技術で水爆を作ったことは,民族史的事変である」としています。
「戦略的決心」という言葉からは,北朝鮮が核保有国である米国に対する戦略的観点から核保有を目指してきたことがわかります。つまり,米国に対する核抑止力を持つということです。
 
 
   

2017年,北朝鮮は核兵器開発を継続し,対外関係では,米国,韓国,日本に対する厳しい姿勢を取り続け,核実験を実施しミサイル発射を繰り返しました。ニューヨークの国連代表部やいくつかの国の大使館ルートを通じて米国との非公式協議を続けましたが,核兵器開発計画の放棄を条件とする米国のトランプ政権との公式協議に至ることはありませんでした。
一方で,変化の予兆も見られました。指導者が経済建設は順調ではないことを認め,国際社会による制裁の影響を暗に認めるようになりました。そうした発言がみられるようになったことは,注目すべきことでしょう。
 

もっと詳しく知りたい方は…



 
激変する世界の動きをつかむ!
 
2017年は,米国のトランプ政権の誕生や北朝鮮の核開発など,世界情勢に大きな衝撃を与えた年になりました。
各国の孤立主義が顕在化するなか,覇権をめぐってせめぎあう各国の動きを,今一度振り返ってみましょう。




 







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