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アメリカに渡った「ホロコースト」―ワシントンDCのホロコースト博物館から考える―
藤巻光浩[著]
 
 通常,「ホロコースト」といえば,ヨーロッパにおける歴史叙述にスポットライトを当てるのが当然だと認識されるだろうし,ましてやミュージアムに固有な記憶創出の資格を与えることなど,歴史学的には言語道断なものとして考えられるだろう。しかし,記憶が大西洋を渡り,アメリカ大陸に移動することに着目することで,見えてくるものがあると思い,ミュージアムと記憶の関係を研究対象にしてみたかった。
 記憶される場所が異なれば,記憶される対象も変化を経験することを証明できれば,歴史叙述の在り方のみならず,ミュージアムによる記憶形成の関わりをも記すことができると考えた。
 
 (あとがきより抜粋)




  
『アメリカに渡った 「ホロコースト」』を読み解く5つのポイント
このたび,小社では『アメリカに渡った「ホロコースト」』を刊行いたしました。 「ホロコースト」というキーワードを見ると,凄惨なイメージが思い浮かぶかもしれませんが,本書が取り上げる主題は「歴史認識」です。
そこで今回は,本書を読み解くための5つのポイントを紹介したいと思います。

@ なぜ,アメリカなのか?
 アメリカには数多くのホロコースト・ミュージアムがあります。
規模の大きいものは7,中規模のものは約20,そして100を超える小規模な展示室も含めると,数えきれないほどになります。加害国でも被害国でもないアメリカに,なぜ多くのミュージアムがつくられたのでしょうか。

A ドイツの反応は?
 アメリカに数多くのホロコースト・ミュージアムがつくられてきたことに対し,加害国であるドイツはどのような反応を示したのでしょうか。また,ドイツにあるホロコースト・ミュージアムでは,どのような展示がなされているのでしょうか。

B 何が展示され,何が展示されなかったのか?
 1994年にワシントンDCに開館したホロコースト・ミュージアムは,世界でも最大規模を誇ります。展示にあたっては,「ホロコースト」の定義や,髪の毛を展示することの是非などをめぐって多くの論争が起きました。
 展示の基準となった「教育的記憶」とは何を意味するのでしょうか。

C 展示をみる側の姿勢
 著者も述べているように,「ミュージアムやその展示は,企画者や発信者たちの意図を一方的に反映したものではない。オーディエンスによる欲望との交渉,調整,せめぎ合いの結果生まれ」ます。私たちは,どのような点に注意して,展示をみるべきでしょうか。

D 加害者・被害者の姿勢
 いま「歴史認識」をめぐっては,日本もいろいろな問題を抱えています。
 ホロコースト・ミュージアムの構図でいうと,例えば日本が加害者側だった場合,被害者側だった場合,どのような姿勢でその展示を受け入れるべきでしょうか。












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