英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』が2016年4月中旬にスイスのローザンヌで開催した「国際商品グローバル・サミット2016」の席上,ロシア国営石油最大手ロスネフチ社長のイーゴリ・セチンは米国が石油市場シェア対決に敗北していると豪語した(1) 。事実,米国の産油量は2016年4月8日現在,日量897万バレルと同900万バレルを割り込んでいる。ピーク時の2015年6月から同60万バレル減少した勘定になる(2)。